よつば
私は、頭を下げて謝った。

許して、なんて望まない。
ただ、謝りたい。

おそるおそる、顔を上げると、真理は静かに涙を流していた。

ふぇ?ちょ、真理……っ

「真理?あの、本当にごめ、」
私がもう一度謝ろうとすると、真理に遮られて。

「もう、謝らないで?」
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