好きが届きますように

その男の仕事が終わるのを待ちあとをつけた

男は家に入って行った

「綾!綾!男がきたぞ!」

男ははっきりと綾と呼んでいた

『綾!』

家のドアを蹴破る

『綾ー!』

そこには衰弱しきった綾が倒れていた

「綾!」

「な!おまえ」

「綾になにしてんだよなにしたんだよ」

男を睨みつけると部屋を出ていった

「綾!綾!綾」

何度も綾の名前を呼ぶ

「ふふ・・・遅いよ馬鹿」

そのまま目を閉じた綾
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