イケメン女子になりたいッ!
Lesson 2.イケメン男子に弟子入り
翌日、学校の校門付近。
私は目的の人物を探し、キョロキョロと辺りを見回していた。
おっかしーなー……時間が早すぎたかな?
あれだけ目立つならすぐ見つかるはずなんだけど。
「……何してんの、真鳥。今のあんた、完全に不審者よ?」
「痛てっ……あ、玩子(もとこ)、おはよー」
友達の赤崎 玩子(あかさき もとこ)が私の後頭部を小突いた。
せっかくアイドル顔負けの美少女なのに、こうやって気が強くてすぐ手が出る所が残念な奴。
「おはよー、じゃない!何?誰か探してるの?」
「うん、成海(なるみ)くん探してんだ」
「はぁ?!成海?!」
玩子が驚いて、私の肩を掴んで揺さぶった。
「成海って……二年十組の成海 透音(なるみ とおん)?!」
「うん」