こいつ、俺の嫁。
7話「お前がいればいい」
年越しそばを食べて、お互いに一番最初に新年の挨拶をして、可愛い晴れ着を着て一緒に初詣。
なんて理想の年越しを夢見たあたしがバカだった。
なんで…なんで……
「なんで新年早々山登りなんて……しないといけないわけ…」
新年を迎えてテツに連れられてきたのは初詣は初詣でも、山の上にある神社への初詣だった。
なんでも原高バレー部新年行事が、この山登りの体力作りと山の上にある神社への初詣らしい。
まだ道がしっかりと作られてるからいいけど、一般人にはキツい坂が続いている。
ちなみにテツ達はジョギングしながら先に登っていった。
「てかそれ、こっちのセリフなんだけど?」
「未来初詣行きたいって言ってたじゃん」
「こんな山の上にある神社の初詣に行きたいなんて、誰も言ってないし」
あたしだけ苦しい思いするのがなんか癪に障ったから、「初詣行こ」と誘ってきた未来も道連れにした。