こいつ、俺の嫁。
「おはよーございまーすー」
「…あら澪!おはよう!」
「お、おはよう澪!」
キッチンでイチャついていたお母さんとお父さんは、慌てて距離をとってあたしに挨拶をする。
二人は見ての通り仲が良い。
別に入るつもりもないけど、それは娘のあたしが入る隙もないくらい。
夫婦だからいいことなんだろうけど、年頃の娘がいることを忘れないでほしい。
二人に呆れてため息をついて、椅子に座ろうと椅子を引いた。
「あ、澪!今日はてっちゃんも朝食一緒だから、起こしてきてちょうだい」
「はぁ!?なんであたしが!やだよ!」
ただでさえ朝は不機嫌なのに、さらに不機嫌にさせようとしてる。