こいつ、俺の嫁。
最終話
スマホにかかってきた電話をしながら目的地へと向かう。
「…そうなんだ、それはお疲れ様。
え、あたし?あたしはこれからランチだよ!
そろそろ着くからまたね」
スマホに表示されてる通話終了ボタンをタップする。
集合場所には既に未来が来ていた。
「未来お待たせ!…ってなんで桃子ちゃんもいるの?」
「ストレスが溜まりに溜まってるので愚痴を聞いてもらいにきました!」
「そ、そうなんだ」
今日は未来とランチの予定が未来が呼んだのであろう桃子ちゃんも含めて3人でのランチになった。
店に入り席について運ばれてきた水を飲む。
「…毎日電話してるの?」
「毎日ではないけど、ほぼ毎日来るよ。
部活で大変なら無理しなくていいからって言ってるのに」
「白羽根の貴公子と毎日電話なんて羨ましすぎますよ!
なんで澪センパイばっかり!」
そんなこと言われても電話が来るものは出ないと申し訳ないし。
あの1件から1ヶ月が経とうとしてる。
あれから三輪田くんはほぼ毎日のように電話やメールをくれる。
テツが去ってから三輪田くんは地面に倒れたままのあたしを引き起こしてくれて、「俺は謝らないから。」と言って家まで送ってくれた。