こいつ、俺の嫁。
【番外編】みおちゃんとてつやくん
【side 鉄也】
「…大河、澪です…よろしくお願いします」
澪と出会ったのは小学1年生の時。
恥ずかしがって俺の目を見ずに自己紹介されたのを今でも覚えてる。
もともと互いの両親同士が仲良く、俺の家の隣の土地が空いていたため澪が引っ越してきた。
俺と同じ年の子供がいるって聞いてたから一緒に遊べると期待していたのに、相手は女。
しかも両親は最悪なことに俺と澪の部屋にあるベランダを繋ぎやがった。
早く大きくなってこの家から出ていきたいと、小学生であるにも関わらず思ってしまった。
さらに最悪だったのは最初は恥ずかしがっていた澪が何故か俺に懐いちまったこと。
俺の姿を見つけては「てっちゃんてっちゃん」と勝手にあだ名をつけて追いかけてくる澪。
たまりにたまったストレスが爆発したのは澪が俺にボールを上げるといって上げてもらったとき。