スキ、すき、好き!!
―第二章―
「璃優。よく聞いて。保育園を卒園したらお引越しするの。」

「お引越し?何で?」

「パパのお仕事なんだよ。みんなとバイバイするんだよ。」

「バイバイ?」

「そう。みんなと離れ離れになって、会えなくなっちゃうの。」

「会えなくなるの?ヤダよ。璃優ここに居る。みんなとここに居る。」

「それはできないんだよ。」

「ヤダ(泣)」

私はみんなと離れる事は
嫌だった。
そこで泣いて、泣いて
泣けるだけ泣いた。

ずっと一緒に居るって
約束したのに。

(ママもパパも嫌い)

私はそう思った。
でも、嫌いにはなれなかった。

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