溺甘プレジデント～一途な社長の強引プロポーズ～

結婚する？俺と

　――神様。


　どうか、どうかこの男に制裁を。





「葛城社長は、どのようにして女性たちの美の探究心を高めるような商品をお作りになられているのですか？」

「今の時代、美しくありたいのは性別を問わない１つのテーマになってきました。身近であるほど商品が高価では意味がありませんから、できるだけ多くの人に実感していただけるような手軽な商品をと、社内で常に調整しています。

……まぁ、実際には社員と自社工場の力が大きいんですよ。彼らのアイディアや常に新しいものを見つけようとする姿勢が、私にもいい刺激になっていて、結果お客さまにも伝わっているのかなと思う時があります」


　女性向け情報誌の取材を受ける葛城亜緒は、我が社の自慢の社長。

　眉目秀麗、頭脳明晰。
　その姿は２次元の生きものなのかと目を疑うほどだ。