生徒会兄弟にかこまれて
ー11年後ー
「来たわ、珠姫様よ!」
「今日も美しいわぁ…」
今日もまた、めんどくさい1日が始まる。
これから『あいつら』との会議だ。
まだ、ここにいた方が楽だって言うのに…
ここは、希咲学園
ただここに集まる者は訳ありの子ばかり
現に私もそのうちのひとりだ。
私はここの生徒会長、神山珠姫。
両親は幼い頃に他界しており、
最初に言っておくが、日本人だ。
ただ、私達は普通の人間じゃない。
この学園に集まる生徒は
種族が獣人の物だけなのだ。
それは突然と生まれてくる赤ん坊。
驚く家族もいて育てる親もいれば
拒絶して捨てる家族だっている。
その子達を引き取るのが私達の役目
因みに言っておくが、
この希咲学園にいるのは犬科の者だけだ。
どうも、猫科の奴らとはきがあわない。
?「あ!見つけましたよ姫!」
「もう始まりそうなの静香」
静「いえそれが…」
どうやらまた、あの生徒会が騒いでいるらしい
本当にめんどいやつらだ。
これだから会議がある日はめんどくさい1日になる。