夫婦ルール

 それから二人でいろいろな屋台を回り

 驚いたり笑ったり怒ったりといろんな表情の詩音さんを見ていたら今日しかないそう決意した

 『まもなく花火大会が始まります』

 胸の高鳴りがさっき詩音さんとあったときよりもはやい

 このまま心臓が飛び出てきてしまうんじゃないかってくらい

 「渉さん!渉さん?」

 「あ!はい!」

 詩音さんの顔がすぐとなりに

 「大丈夫ですか?人混みに酔いましたか?苦手でしたよね」

 「いや、今日は大丈夫です」

 「そうですか?」

 ドーン!かなり大きな花火が打ち上がったと同時に唾を飲み込んだ
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