夫婦ルール
次々に夜空に花火が上がり詩音さんは毎回いろんな表情で見ている
そんな僕は花火よりも詩音さんをずっと見つめていた
『以上で七夕祭りを終了いたします。また来年のお越しをお待ちしております』
「え?」
気がつくと花火が終わっていた
「帰りましょうか?」
そういってそっと手を差し出す詩音さん
「詩音さん大切なお話があります」
「え?・・・はい」
詩音さんももう何を話すかはわかったようだ
「冬月 詩音さんこの先もずっと僕の隣に居てくれませんか?辛いときも悲しい時もあなたとなら乗り越えられる。僕の妻になってください!」
詩音さんを引き寄せぎゅっと抱き締めながらプロポーズ
「本当にあたしでいいんですか?」
「詩音さん以外考えられません」
「あたしかなりやきもちやきますよ」
「僕もです」
「涙もろいですよ?」
「泣かせません」
「本当に?」
「幸せにします」
「はぁ~じゃあ幸せにしてください」
「え?」
「もう渉さん以外好きになれませんから決定事項なんですよね?」
「はい!決定事項です」
こうして出会って4ヶ月目で二人は正真正銘の夫婦になりました