夫婦ルール
病院から帰ると詩音は毎日遅くまで泣いて目が真っ赤になるまで泣いて泣きつかれて僕の隣で眠りについていた
「ごめんね・・ひかる」
寝言でもひかるに謝りながら
「君は悪くないよ」
彼女の涙を拭いながらそっとベットへと運ぶ
夜空に綺麗な満月
ひかるはこれから大丈夫だろうか
詩音も僕も不安で仕方ない
でも一番不安なのはひかるなのだ
「守らないと二人とも・・・」
詩音はしばらくはひかるのそばにいることに
僕も仕事を終えると毎日のように家に帰ってきていた
「ひかるー!」
帰るなりひかるを抱き締める
「パパー!お帰りー!」
「ただいまー」
やはりひかるがいるだけで家が明るい
「おかえりなさいあなた」
詩音も少し元気になってきていた