夫婦ルール
傷つく小さな心
そんなある日
「ただいまーひかる」
いつものように帰ってみると
「どうした?ひかる」
ひかるが元気がない
「ちょっと幼稚園でねあたしも先生と話してきた」
「なにかあった?」
「耳が聞こえないせいでお友達がいなくなったみたいなの」
「え?」
「ひかるが無視するって」
「そんなの仕方ないじゃあないか!」
「わからないわよまだみんな子供なんだからこないだまで普通に話してたのだから急に聞こえない何て言っても理解できないのよ」
「ひかる?」
「パパ・・・ひかるの耳はいつなおるの?」
「ごめんなわからないんだ」
「明日なおる?」
「ごめんね」
ひかるは大粒の涙を流しながら詩音の胸に飛び込む
「ママとパパのこえがききたいよー!」
「ひかる・・・」
「ごめん、ごめんねひかる」
その日からひかるはあまり外に出ようとはしなくなった