夫婦ルール
ひかるはすっかり家からでなくなっていた
「ママとお話する!」
「はいはい」
毎日詩音とひかるノートを使って1日を過ごしている
そんなある日仕事帰り買い物から帰るところの詩音とひかるを見つけた
横断歩道の反対側から
「ひかるー!」
精一杯の声で叫ぶと
「パパー!」
「え!?」
聞こえないはずのひかるが振り返ったのである
「ひかる?今聞こえたの?」
「え?なにパパ?」
「たまたまよあなた」
たまたま?気になった僕は3人で病院へいくことにした
「えっとたしかに少しだけ本当に少しだけ聞こえているみたいですね」
「本当ですか!先生!」
「これなら補聴器でだいぶ聴こえるようになるかと」
「良かったわねひかる!」
「なーに?」
「良かった!」
詩音と二人でひかるを抱き締める