夫婦ルール
「じゃあ行ってきます」
「行ってらっしゃい」
「パパー!お仕事頑張ってー!」
とりあえずギリギリまでは市役所で仕事をすることに詩音と話し合って決めた
いつ目が眼前に見えなくなるかわからないそんな恐怖ないといったら嘘になる
そんなときにやっぱり思い浮かぶのは二人の顔
「パパー!」
いつも元気に僕にも元気と幸せをくれる輝
「渉さん?」
たまにそうよんでくれると付き合ってた頃に戻るようで照れくさいんだけど詩音さん
「嫌だなぁ」
まだ視力が低下するとかなら良かったのだけれど見えなくなるか・・・なにも悪いことした覚えはないんだけどダメですかね神様
夜空にひかる星空を見ながら左頬に一筋の涙が
「そうだ!」