初恋~ピュアな5才~
「よし!ご飯たべよっか?
美紅ちゃんまだお昼食べてないでしょ?」
「...」


美紅からの返事はない。


プルル_
プルル_

突如鳴り渡る電話の着信音


ママかも!
そう思った美紅は電話に行こうとした

がなり止む。



「もしもし」



それは家の電話ではなく海人のケータイの着信音だったのだ。


なんだ...ママだと思ったのに...
なんでママいなくなっちゃうの...


「だから!無理だっつったろ!
今日からガキの面倒見るんだつってんだろ!」


ガキ...って、みくのこと?
みく...なんでガキなんて...

言われなきゃいけないの?!


「ふざけんなっ!」


そう言って海人は電話を切った。

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