大悪魔さんのターゲット。
そして現在‥‥

「紅音くーん♪」

「んー?なに」

「これあげるー」

「あー、ありがとー。大切に食べるよ。」

「うん!」



ー本当は悪魔じゃないだろ。紅音ー


‥‥


ー孤独の檻から出ておいでよ。ー


‥‥無理だよ。


ーその悪魔を払えば出られるんだよ?ー


‥‥だから


ー自分が悪魔なの辛いんだろ?ー


辛くない。


ーいじめるのも楽しくないんだろ?ー


うるさい。


ー本当は好きなんだろ?ー


黙れよ‥‥


ー好きな子をいじめたくなる?ガキかよ‥‥ー


「うるさい!!!」


「え‥‥」


俺は教室の方へ歩いていく朝山さんに向かってそう叫んでいた。朝山は本当にびっくりしたような声で振り向く。



「ぁ‥‥ご、ごめん。」


俺は‥‥なにしてんだ‥‥?


「‥‥三上くん?」


「なんでもないよ。」


俺はどうしたらいいんだよ‥‥
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