大悪魔さんのターゲット。
「紅音、いつものようにお願いね。」
「かしこまりました。」
そう言うと三上くんと、瑞月さんはVIP席へと移動する。頭の中でこのチャンスは逃してはいけないと言われているような気がした。
「‥‥あの、2人にお願いがあるんです。」
「お願い?」
「私もVIP席へと連れていってくれませんか‥‥?理由は後で全てお話します。」
2人は顔を見合わせて、ニヤッと笑った。
「なんか、面白そうだからいいよ!」
「まぁ、ここではお嬢様の命令を聞くのが、俺達のルールだからね。」
「‥‥あ、ありがとうございます!」
そして、私達は三上くんと瑞月さんのいる隣のVIP席へと移動した。
VIP席は個室になっている。壁は薄く、多少のおしゃべり声は聞こえないみたいだ。
基本的にはVIP席を同時に使うことはないそうだ。
「で?理由ってなんだい?」
小声で話してくるのは、九十九さん。
「‥‥実は私、三上くんの同じクラスの朝山琴っていいます。」
「琴ちゃん‥‥?え、あの、こないだホスト前で派手にカッコイイことした子!?」
「あ、はい‥‥あの件はすいませんでした。」
「で、今回はここに何の用できたのかな?」
「実は、三上くんの弱みを握りに来たんです。だけど‥‥まさかこんな複雑な内容だとは思わなくて‥‥」
三上くんと瑞月さんの求婚話とか‥‥
「なるほどね‥‥。君が琴ちゃんなら話してあげてもいいよ。」
「えっ‥‥?」
「九十九くんは紅音っちの事なら何でも知ってるよ〜。九十九くんにおまかせあれ!」
「でも、ちょっと心が変わっちゃうかも知れないから‥‥」
「それだけは保証出来ないっすね。」
「「それでもききますか?」」
私は少し考えて、答えを出した。
「お願いします。三上くんのこと、教えて下さい。」
彼のことが少しでもわかるならそれでいい。
その時の自分はそんな甘い考えだった。
「かしこまりました。」
そう言うと三上くんと、瑞月さんはVIP席へと移動する。頭の中でこのチャンスは逃してはいけないと言われているような気がした。
「‥‥あの、2人にお願いがあるんです。」
「お願い?」
「私もVIP席へと連れていってくれませんか‥‥?理由は後で全てお話します。」
2人は顔を見合わせて、ニヤッと笑った。
「なんか、面白そうだからいいよ!」
「まぁ、ここではお嬢様の命令を聞くのが、俺達のルールだからね。」
「‥‥あ、ありがとうございます!」
そして、私達は三上くんと瑞月さんのいる隣のVIP席へと移動した。
VIP席は個室になっている。壁は薄く、多少のおしゃべり声は聞こえないみたいだ。
基本的にはVIP席を同時に使うことはないそうだ。
「で?理由ってなんだい?」
小声で話してくるのは、九十九さん。
「‥‥実は私、三上くんの同じクラスの朝山琴っていいます。」
「琴ちゃん‥‥?え、あの、こないだホスト前で派手にカッコイイことした子!?」
「あ、はい‥‥あの件はすいませんでした。」
「で、今回はここに何の用できたのかな?」
「実は、三上くんの弱みを握りに来たんです。だけど‥‥まさかこんな複雑な内容だとは思わなくて‥‥」
三上くんと瑞月さんの求婚話とか‥‥
「なるほどね‥‥。君が琴ちゃんなら話してあげてもいいよ。」
「えっ‥‥?」
「九十九くんは紅音っちの事なら何でも知ってるよ〜。九十九くんにおまかせあれ!」
「でも、ちょっと心が変わっちゃうかも知れないから‥‥」
「それだけは保証出来ないっすね。」
「「それでもききますか?」」
私は少し考えて、答えを出した。
「お願いします。三上くんのこと、教えて下さい。」
彼のことが少しでもわかるならそれでいい。
その時の自分はそんな甘い考えだった。