大悪魔さんのターゲット。
紅音side

「はぁ‥‥」

俺は‥‥なにがしたいんだ‥‥?

瑞月の言う通りで俺は幸せになれるのか?

‥‥いや、きっと違うはずだよ。

誰か正しい鍵(こたえ)をくれよ。



「おーい、紅音っち〜」

「あ、九十九さん。お疲れ様です」

「お疲れ様、九十九に紅音」

「兎月さんもお疲れ様です。」

「って、言いたいとこなんだけど‥‥紅音、もう1人接客できないかな?」

「俺、指名なんですか?」

瑞月が来店したから、俺の客はいないはずだったんだけど‥‥

「1人くらいいいですよ。」

兎月さんの優しい言い方じゃ、なんだか断りずらいとこもあるしね

「可愛い女の子だよ〜?惚れるなよ!紅音」

「誰が惚れるんですかっ」

からかう九十九さんは通常運転で‥‥

「ほら、お客またせんな。早く行け。名前はまこ。呼んでやれ」

「はーいっ。」

俺はセイさんに言われて、ジュースをもってテーブル席へと向かった。
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