大悪魔さんのターゲット。
私は隣の机の上に教科書とノートを並べられた光景を見たことがない。

「‥‥朝山さん?」

私が気になって見ているのに気づいたのか三上くんが聞いてくる。

「ふぇっ、な、なんですか!?」

突然話しかけてきたからびっくりして変な声が出る。

「俺が聞きたいんだけど‥‥」

やっぱりチラチラと私の目線が気になっていたらしい。

「べ、別になにもないですよ!」

「あ、もしかして‥‥」

そう言ってごそごそと自分のカバンを漁り、1枚の写真を取り出す。

「なっ‥‥」

その写真は私のこの間の休日の写真。がっつりあまちゃんでの仕事の撮影終わりの写真だった。

「なんでそれ‥‥」

「俺の情報力舐めちゃだめだからねーっ。」

そう言って舌をぺろっと出す三上くん。

「‥‥」

相変わらず彼はヘラヘラと笑っていた。


(ほんとにムカつくぅぅ‥‥)
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