大悪魔さんのターゲット。
三上くんの家はバスと電車に乗り、そこから歩くらしい。私と椎名くんは今日はじめまして。なので会話することもなく、無言で歩いていた。
でも、何か喋らなきゃと思い、私は口を開いた。
「椎名くんも好きな人いるんですね。」
「ほら、敬語‥‥」
あっ‥‥
「まぁな。ソイツにはまだ本当の気持ち言えねーけどな。でも、自分で言うのはなんだが俺の好きな奴ちょっと変わってんだよ」
「変わってる‥‥?」
「どういえばいーんだっけな‥‥、目が見えない‥‥?色がわからねー病気なんだ。」
色がわからないって‥‥考えただけでも大変そうだった。色のない世界ってどんなのだろう。白黒の世界ってことでしょう?どれだけ不安なのかな‥‥
「‥‥俺は彼女にいつか色を見せてあげたい。こんなに色のある世界って素敵なんだって教えてあげてーから‥‥」
物凄く顔を赤くしながら椎名くんはそう言った。三上くんと一緒で第一印象がいいから女の子にモテると思う。けれど、彼女に一途な所は少女漫画を読んでいるような感じで本当にドキッとしてしまう。
「その子に、きっと見せてあげてね。」
私はニッコリと微笑みそう言って、椎名くんに「少し自動販売機でお茶買うから待っててくれる?」とそう告げて、自動販売機へ向かう。
彼が私の微笑むその顔を見た時
「三上、お前の数十年の恋間違ってないわ。」
と言ったのは知らない。
でも、何か喋らなきゃと思い、私は口を開いた。
「椎名くんも好きな人いるんですね。」
「ほら、敬語‥‥」
あっ‥‥
「まぁな。ソイツにはまだ本当の気持ち言えねーけどな。でも、自分で言うのはなんだが俺の好きな奴ちょっと変わってんだよ」
「変わってる‥‥?」
「どういえばいーんだっけな‥‥、目が見えない‥‥?色がわからねー病気なんだ。」
色がわからないって‥‥考えただけでも大変そうだった。色のない世界ってどんなのだろう。白黒の世界ってことでしょう?どれだけ不安なのかな‥‥
「‥‥俺は彼女にいつか色を見せてあげたい。こんなに色のある世界って素敵なんだって教えてあげてーから‥‥」
物凄く顔を赤くしながら椎名くんはそう言った。三上くんと一緒で第一印象がいいから女の子にモテると思う。けれど、彼女に一途な所は少女漫画を読んでいるような感じで本当にドキッとしてしまう。
「その子に、きっと見せてあげてね。」
私はニッコリと微笑みそう言って、椎名くんに「少し自動販売機でお茶買うから待っててくれる?」とそう告げて、自動販売機へ向かう。
彼が私の微笑むその顔を見た時
「三上、お前の数十年の恋間違ってないわ。」
と言ったのは知らない。