呆れるほどに不器用な恋を、貴方と。
出会いはコーヒーショップから
貴方の好きなものは、
ビデオに繰り返し録画の予約まで入っている『熱血甲子園』だったりする。
野球少年だった昔を思い出して、恥ずかしいのか私に隠れて夜中に涙ぐんで見ているのを私は知っている。
食べるものは、
ハンバーグ、からあげ、オムライス。
ちなみにハンバーグは目玉焼きよりチーズ派だ。
一度ワンプレートでお子様ランチの様に出してあげたら目の耀きが半端なかった。
保育士のプライドから、旗まで手作りで作ってやったのにそこには何も突っ込まれずに悲しかったものだ。
スーツは高級ブランドのセミオーダーだし、時計も好きを高じて何本も持っているらしい。
詳しくないから違いが分かんないけれど。
少しだけ、涙もろくて。
少しだけ、恥ずかしがりやで。
少しだけ、子供っぽいところ。
私が知っていることは、特に可もなく付加もなく。
特別じみた事は1つもなく、逆にそれ以上何も知らずに、何も聞けずに今までやって来た。
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