呆れるほどに不器用な恋を、貴方と。
えいっ、っと離された距離のまま噛み締めるように気持ちを伝えてくれる。
だけど、その少しの距離がもどかしくて自分から雄大の胸に再び飛び込んだ。
「うわっ、央?どうした?……ってゆうか、駄目だって、我慢できなくなる!」
さっきみたいに胸に刷り寄せて、思うがまま抱きついた。
あたふたしている雄大が可愛くて意地悪をしたくなる。
「駄目。我慢して。
でも、私は我慢しないからね。
こうやって子供みたいに甘えたかったもん。
今まで聞けなかった雄大の気持ちを聞けて抱きつかないなんて出来ない!
雄大がそんな事思ってくれてたとか、全然知らなかった。
思っても見なかった。
おでんに釣られたセフレなんだって悲しかった。
でも、違うんだよね?
大事だって思ってくれるんだよね?
凄く、嬉しい!」