呆れるほどに不器用な恋を、貴方と。
すり寄っていた体を抱き上げて、そのまま寝室へと移動する。
「……………………雄大?」
「ごめん、優しくできないかも」
その直後から唇を奪い、頭をかき抱く。
「ん、…………んん、」
漏れる声が艷めかしくて。
理性なんて一気に吹き飛んだ。
「ん、……あっ、うん。い、いいよ。…………好きにしてほしい」
あーーーもうっ、何でそんな可愛いことを言うんだ!
「央、好きだよ」
その台詞を最後に、央の口から言葉を奪った。
次にでたのは甘い吐息が止まることなく聞こえるだけで。
散々啼かせて貫いて。
気を失うように眠りについた央。
幸せな眠りの後で、キスマークを付けすぎて朝から怒られたのはいい思い出だな、うん。
【完】