花火
なー。


猫の鳴き声がした。


見ると、後ろから猫がついてきていた。


彼が、ついてきた猫を手招きして抱き上げる。


「さわってみなよ」


彼がそう促す。


わたしは、その猫の頭をなでてみた。


くすぐったそうに鳴く。


―――かわいい。


わたしは、嬉しくなって笑顔になった。


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