幼なじみのメランコリー
学校へ着くとそこにはクラス分けの表が貼り出されていていた。


「俺1組で、ブー子は2組だってよ」


「え……」


さすがに同じクラスは難しいかなって思ってたけど、やっぱり無理だったみたい。


しょうがないとは思うんだけど、やっぱりショック……


あからさまに落ち込んでると大地が。


「俺と離れるからってそんなに寂しがるなよ」


そう言って笑いながら私の頭の上にポンって手を置いた。


その瞬間、私は胸がキュンとして顔がポッと赤くなるのを感じた。


「べ、べっつに寂しがってるんじゃないし!」


そうやってまたいつもの強がり。


そんな私をハハッと横で軽く笑ってる大地には、私が大地の一挙手一投足にドギマギしていることに気づいている様子は全くない。


……天然無自覚って本当に怖い。

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