花束


縁も慣れた様子で荷物を持って教室を後にする。


あたしがいくら言われようとやめないから。


半分呆れられてる。


別にいいもん。


縁はあたしのだから、って


心の中で言い聞かせて。


靴を履き替えて門をくぐると。


まだ雪が道に残っていた。


そうするとあたしのやることはただ一つ。


ぺしっ


「ふへ」


縁のブレザーに雪の塊がくっつく。


「お前…っまた!!」


縁もすぐさまあたしに反撃。


あたしも縁も雪でドロドロになった。


雪遊びって地味に体力使うな〜。


ある程度雪合戦し終えた時、もう日は落ちかかっていた。


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