花束
縁とよくふらふらしに行くコンビニの前で
信号待ちしていた時だった。
ドンッ、と縁に勢いよく押された。
バランスを崩して
少し離れた所にへたりこんだ。
「えー…」
縁を呼ぼうとしたその時。
キキーーーーーィッ!!!!
ドンッッッッッッ!!!!
雪で凍った道路のせいでスリップした乗用車が
さっきまで縁と立っていた所に突っ込んだ。
「いっやあああああああああああああ…!!」
縁は
あたしを助けるために
自らを犠牲にした。
勢いよく車にぶつかられた縁は
…即死だった。