花束
ー言い合いを続けていたら、いつの間にか学校に着いていた。
「ほら、着いたから静かにしろ」
「あたし達がうるさいのは全校生徒が知ってる」
「俺がイケメンすぎて?」
「はぁ?何言ってんの縁」
「なんだと?」
わしゃわしゃ…
「あー!髪せっかく綺麗にできたのに!」
「誰も見てないからいけるって」
「そういう問題じゃなーい!」
結局言い合いが終わることなくあたし達はそれぞれの教室に向かった。
縁とは学年が違うから、あたしは1階分多く階段を登らなきゃならない。
お母さんに貰ったカイロを握りしめて足早に教室へと向かった。