彼女はミルクティーが好き。



「ここが食堂よ。
中庭を通らなくても、寮からも来れるのよ。

時間は朝は6時から9時。
夜は、6時から9時まで。

献立はいつも決まってて、席に座ると運ばれてくるから。
和食だったり、フレンチだったり、いろいろ日替わりね。
あ、朝はビュッフェスタイルよ。
土日祝は昼食もあるから。気が向いたら食べに来たらいい。
私たちも無料だし。すごくおいしいのよ。」
 

食堂とはいえ、ここは高級レストランのようなところだ。
今は15時だから、人気はないが、なんてところで学生が飯を食べているとは、実に羨ましい。


「次は、生徒の部屋見てみる?驚くわよ。」


 ニヤッと笑う意地悪そうな顔して、女性寮の、空室に連れて行ってくれた。


「全室オートロックだけど、マスターキーがあるから。絶対なくなさないでね。悪用されたら日本にはいられないかもね。」



 こんな大手の学園のマスターキーを失くしたとなれば、
本当に生きていけないだろうな。冗談じゃないな。


廊下から赤い絨毯に、
大きな磨き上げられた窓とどこを見てもきれいな所。

< 13 / 63 >

この作品をシェア

pagetop