彼女はミルクティーが好き。
「部屋に帰るよ、悟。」
「はーい。」
そういって彼らは去っていった。
「あの人たちは、
僕と同じ4年生の甘利 優と、悟。
見た通り、見分けがつかなくて、兄が優なんですが、
どっちかわかんなくて。
でも両方ともすごいフレンドリーで、面白い双子ですよ。
でも、口が悪いんです。」
一学年、同性が10人しかいないから、
彼らはほかの生徒とも仲がいい様だ。
「じゃあねー、みんな。大好きだよー」
また扉が開くと、
手いっぱいにプレゼントを持った金髪のハーフアップをした人が入ってきた。
アイドルのように手を振る彼は、
たれ目に高い身長。人のよさそうな笑顔を浮かべて、近づいてくる。
「あ、新しい管理人さん。
はじめまして、染色 千晴です。
管理人さん、すごい美人だね。モテるでしょ?」
そういいながら、窓口にぐっと身を乗り出して、
息がかかるほど近くに迫てきた。
残念ながら、こんなので照れない私は、微動だにせず、彼の目を見ていると、
彼は少し驚いた顔をした。
「ふーん。ま、これからよろしくねー」
手をひらひら振りながら、彼は部屋に帰っていった。
「すごいですね、管理人さん。
染色君に動揺しないなんて。彼は、ほんと女タラシで、
顔もいいから、あんまりおんなじ女の人と歩いているのは見かけませんね。ちなみに彼で最後です。」