彼女はミルクティーが好き。



「では、部屋に戻りましょうか。」 



カズちゃんがそう切りだし、席を立った。





「とても、楽しい時間でした。また誘ってくださいね。美咲さん。」


「えぇ、もちろん。私もとても楽しかったですわ。では、奏多様、武井様、おやすみなさい。」


 深々とお辞儀をして、美咲さんは部屋に帰っていった。






「・・・いやぁ、あなたには驚いたわ。まさか、女の子が好きなんてね。」


 カズちゃんと私は、人のいないロビーで食後のコーヒーを飲み始めた。




「まぁ、女の子は好きですが、恋愛とかそんなのじゃないです。
ただ可愛らしい生き物だなぁとおもっているだけで。」



 そういうとカズちゃんはじっと私を見つめ、少し残念そうに肩を落とした。


「なんだ。仲間だと思ったのに。でも、あなた女の子の前じゃすごくイケメンだったわ。顔も美人だし、エスコートも完璧ね。あの美咲ちゃんだって、あなたに惚れてるわよ。」


 そういわれて少し嬉しくなる。イケメンと言われるのは結構うれしい。私は男に負けてないって思えるから。


「でも、あなた恋したことないでしょ。」











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