彼女はミルクティーが好き。
「驚いた?」
そのまま壁に押し付けられ、顔の横には腕があった。
顔は息が触れるほど近く、
ニヤッと笑うその顔がやけに腹が立つ。
しかし、こんな王道のこともめったに味わえないので、
ノってやることにする。
「え、あ、あの」
そういうと一条はクスクス笑い、顎を持ち上げられた。
「管理人さん、緊張してるんだ?可愛い」
間近にある彼の顔は、女性もうらやむ、白くて、つるんとした肌。整った顔立ちは芸能人のようにオーラも感じる。
なるほど。
目があえば女の子もイチコロってね。
罪な男だ。
「このまま、キスしちゃおっかなぁ」
何でこんなことするんでしょうね。
いつも学校でいい子ちゃんでいると聞いているのに。
私が生徒に言いふらさない保証なんてないのに。