彼女はミルクティーが好き。
あの双子は仲がいいのか、悪いのかよくわからない。
いつも二人一緒にいるくせに、
話している姿はあまり楽しそうではない。
今日だって、二人して同じソファーに座っているくせに、
一人は本を読んで、もう一人はスマホをいじってた。
仲のいいフリなのか、
仲良すぎて話さないのか。
見てるだけでしかない私にはよくわからない。
「僕の本、見なかった?」
突然話しかけられたのは、さっきの双子の一人。さっき隠された本を探しているのだろう。
「本ですか?見てませんね。」
そういうと、彼は慌て始めた。