彼女はミルクティーが好き。
ー双子視点ー
たまに気分が乗らない日がある。
そんなときは学校をサボって、ロビーでくつろぐ。
双子というのは、考えていることが一緒なのか、
合わせてくれているからか、いつも二人ともサボる。
サボった日は、部屋にいても退屈だから、
ロビーに出てくつろいだりするが、あまり兄とは話すことはない。
仲のいいフリはするし、喧嘩もしない。
でも、他に生徒がいないなら、
別に仲のいいフリはしなくていいかなって。
管理人はいつもサボった時に出会う。
彼女は話しかけてこないし、好意の目も向けてこない。
最初は無害な人。
ってイメージだったけど、ここまでスルーされると、ちょっとかまってほしくなる。
ちょうど、いいタイミングというか、
今日はコーヒーメーカーが壊れたようだ。
手伝いに行くほど詳しくないし、彼女が困っている様子もないので、話しかけるタイミングを失う。
「あのさ、ちょっとゲームしようよ。」
本を読んでいる兄に小声で話しかけると、興味を持ってくれたのか、こちらを向く。
管理人を試すという、簡単なゲーム。