彼女はミルクティーが好き。
部屋の扉が開いた。そのまま二人で部屋に入った。
なんだ。やっぱり見分けがついてない。
ここまでは予想通りだったけど、
あんまり嬉しくない。
誰か、双子じゃない、僕だけを見て欲しいのに。
誰も気付いてくれない。
何人試したって、誰も、僕だけを見てくれない。
彼女は見分けてくれるって思ってたのに。
「ねぇ、これから文句言いに行くんでしょ?」
そう、ゲームはここからだ。
部屋の鍵が違う。
本が見つからない。
管理人のせいにして、信頼を無くさせる。そこまでがゲームなんだから。
「そうだね。言いに行こうか。」
部屋から出ると、
管理人が廊下に立っていた。あの本を持って。