彼女はミルクティーが好き。



「私は、悟さんにカードを作ってと
言われたので悟さんのカードを作ったんですよ。」
 



あの時、僕は優に入れ替わって、カードを作ってほしいといった。




まさか、本当に見分けがつくの?



「まぁ、私をだまそうとしたことぐらい、分かってましたよ。
悟さんが本を探しに帰ってきたときにね。

あなたたち、見分けがつかないんじゃなくて、入れ替わったり、嘘付いたりするから、相手が自信なくすし、こんがらがるんですよ。見分けがつかないのは他人のせいじゃないです。

あなたたちが勝手なこと言うからですよ。




それにあなたたちはそんなに似てない。」






 似てない。なんて初めていわれた。



どっちかわからないと言われたり、双子でひとくくりにされたりだとか、周りはいつも僕を見てない。



それなのに好きだ。とか
愛してるとか、勝手なことばっかり。




なのに彼女は、こんなに簡単に見分けられるなんて。



正直、ちょっと嬉しい。













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