彼女はミルクティーが好き。
「じゃあ、私は本を返しに来ただけなんで。」
彼女はあっさりと帰ってしまった。
兄の方を見ると、
彼女をただじーっと見つけてた。
その後 僕の視線に気づいて、目を合わせると、
「変わった人だね。でも、信用できる。」
兄が優しそうに笑った。
そうだね。僕も思うよ。
でも、彼女は僕たちのことは好きじゃないみたいだよ。
どうしても笑ってくれない彼女の顔と、
冷たい口調を思うとはたから見れば当たり前じゃないか。
でもね、人気者ってのは変わった人が好きなんだよ。