彼女はミルクティーが好き。


私にとっては、甘利家の双子は、似てない類の双子だと思う。




「まぁ、お坊ちゃまにはいい刺激になったんじゃない?」




 そういって、カズちゃんはコーヒーを淹れに席を立った。



いい刺激か。



これで変なお遊びに参加させられないならいいけど。
今まで通りそっとしておいてくれたらいいのにな。



「はい。コーヒーよ。」



 そこからカズちゃんのいつも通り楽しい話が始まった。どうやら最近ジムのお兄さんがお気に入りの様だ。どこが素敵とか、どういう人とか。恋したカズちゃんの目はキラキラしてる。





「奏多も恋しなさい。ジムに行く日がどんなに楽しみで、
緊張することか。奏多に経験してほしいわ。」






そうだね。とりあえず私はそのジムのトレーナーさんの前で
カズちゃんがどう振舞っているのか気になります。









< 43 / 63 >

この作品をシェア

pagetop