彼女はミルクティーが好き。
私にとっては、甘利家の双子は、似てない類の双子だと思う。
「まぁ、お坊ちゃまにはいい刺激になったんじゃない?」
そういって、カズちゃんはコーヒーを淹れに席を立った。
いい刺激か。
これで変なお遊びに参加させられないならいいけど。
今まで通りそっとしておいてくれたらいいのにな。
「はい。コーヒーよ。」
そこからカズちゃんのいつも通り楽しい話が始まった。どうやら最近ジムのお兄さんがお気に入りの様だ。どこが素敵とか、どういう人とか。恋したカズちゃんの目はキラキラしてる。
「奏多も恋しなさい。ジムに行く日がどんなに楽しみで、
緊張することか。奏多に経験してほしいわ。」
そうだね。とりあえず私はそのジムのトレーナーさんの前で
カズちゃんがどう振舞っているのか気になります。