彼女はミルクティーが好き。



「あら?クッキーですか?」




 女生徒の声に気付き、時計を見ると生徒の帰ってくる16時少し前。



あ、やばい。仕事しないと。




「わたくしにも1枚いただいても?」


「どうぞ。お口に合うかわかりませんが。」




 お皿ごと差し出すと、女生徒はクッキー一枚取り
手で割って、少しだけ口に入れた。


さすが、なんて上品。





「すごく、美味しいですわ。どこのシェフが作られたのです?」



 目をキラキラさせて、女生徒は訪ねてくるが、


ここで私が作りましたとは言いにくい。



「彼女が、作られたのですよ。」






イケメンモードのカズちゃんが私の隣に立った。


そして、なぜばらすのか。












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