彼女はミルクティーが好き。


染色に返事もせず黙っていたら、

彼も話しかけることも無く、私をじーっと見つめていた。




「で、なにか御用ですか?」



少し機嫌の悪くなった私は、冷たい口調で言い放った。



すると染色はくすくすと笑い始めた。


こちらからにすれば、

  腹が立つ。

の一言に限る。




「管理人さん、綺麗な顔してるのに、愛想ないからもったいないね。」 


「余計なお世話なんですが。」





そういうとまた、染色はくすくすと笑い始めた。

なんて不愉快な奴なんだろうか。




「でも、女の子たちから聞いたよ。
男子寮の管理人さんは、優しくて、笑顔の綺麗なイケメンなんだってね。


あなたが男性だったら間違えなく惚れていたそうだ。」
 


あら、女生徒たちはそんなこと言っていたのか。

イケメン装っていたけど、結構私は芝居が上手なようだ。








< 51 / 63 >

この作品をシェア

pagetop