彼女はミルクティーが好き。
敵の内情
「誰から、話した方がいいですか?」
「誰でもいいです。思いつく人からで。」
そういわれて悩む相澤君。少しすると話し始めてくれた。
「じゃ、じゃあ、同じクラスだし、甘利兄弟から。
彼らは見分けのつかない双子として有名で、たまに私は見分けられるわ!とかいう生徒はいますが、
まぁ、見分けられた生徒はいないようです。
甘利兄弟も楽しんでいるんでしょう。
彼らは口が悪いんです。人を傷つけることを平気で言える人たちです。
いつも双子で楽しく遊んでいます。話しかけたら、男女問わず、笑顔で返します。
スキンシップも多いので勘違いする女生徒も多い様です。」
相澤君は甘利兄弟と同じクラスになって4年たつから、説得力が違うね。
でも、なんだろう。
ここにいるときの彼らとは何か違う。
私が見る限りは仲のいい双子って感じはしなかったけど。
でも、学校ではずいぶん幼い男の子の様ですね。
思ったことをすぐに行ってしまうなんて。
それかわざと、傷つけるような発言をしているのか。
後者だとしたら、彼らは、私の思う通りのロクでもない人気者ですね。