彼女はミルクティーが好き。
クッキー作り



待ちに待った日曜日がやってきた。


時刻は一時。寮の厨房を借りて、クッキー作りだ。





「改めまして、男子寮管理人の奏多と申します。私はプロではないので、うまく教えられるか、分かりませんが、皆さんで楽しく作っていきましょう。」



 彼女には友達と一緒に。

とは言ったが、まさか、5人も集まるなんて思ってなかった。


せいぜい一人か二人連れてくる程度だと思っていたのに。

まぁ、材料は足りるし、ラッピングもギリギリだけど足りそうだ。


「本日はよろしくお願いいたします。奏多様。」


 使ったことないであろうまっさらなエプロンを身に着け、
五人の女生徒たちは意気込んでいる。

もしかして、料理したことない?



そりゃ、家にはシェフがいるような人たちだもんな。作ったことないか。







「では、はじめましょうか。」







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