可愛い幼なじみ
あたしは彼氏に困ることはない。
だけど…だけどね?
寂しいんだ……。
心から好きって言ってくれる人があたしにはいない。
周りからどんどん見放されていくのが怖い……
だけどあたしなんかが素直になれる訳ない。
ほら、また聞こえて来る。
「そう言えばさあ…紗理奈のやつバカじゃね?」
「あぁ…あの授業のときだろ?」
「ネコ被るんならもっとマシに被れって感じだろ…!?」
「あいつマジキモいし…」
あたしへの悪口。