可愛い幼なじみ
「広祐!!」
「悟!!…亮介!!」
「もう行くのかよ…」
「もうってあと1週間だぜ?」
「だけどよ~」
悟が駄々をこねてる。
「……いろいろごめんな?広祐…」
亮介が言ういろいろはきっと夏紀のことだろう。
「気にすんなって…」
「だよな♪俺、夏紀ちゃんと同じ高校だかんな~♪」
ニヤニヤする亮介に一発蹴りをいれたところで悟が暗いことに気が付いた。
俺だって寂しいよ…
だけどサッカーで自分の限界を見てみたいんだ。
だから俺は今日、大好きな友達や夏紀のもとを離れて高校の寮に引っ越すんだ。