本当の君を好きになる
「……さてと、話も終わった事だし、コンビニ付き合え。可鈴。」
「へ?あ、うん!」
「全く、ちょっとは休ませてあげなよね?」
「うるさい。でも、助かったよ姉貴。」
直登はそう言って、立ち上がる。
すると、お姉さんがコートを差し出してくれた。
「おばさんには言っといてあげるから、私の着て行ってきなよ。」
「あ、お姉さん、本当にありがとうございます!」
「いいのいいの!しっかり悩みな!若者よ!」
そう言って、ニコッと笑う。
私は、そのまま真冬の夜へと、直登と二人で飛び出していった。