本当の君を好きになる

***



「──へ!?本当に!?おめでとうっ!!」




翌朝、私は凪沙に直登と付き合えた事を報告した。


凪沙は自分の事のように喜んで祝ってくれた。




「凪沙のお陰でもあるんだよ?本当にありがとう。」



「そんな事ないよ!!本当に良かったね!」



話をしているとチャイムが鳴り、担任が教室に入ってきた。


「はーい、席に着けよー。あと、進路希望の紙持ってきた奴は今出せよー。」


そう言われ、何人かの生徒が席を立つ。


そこには直登と凪沙はもちろん、私も含まれていた。


席を立った私に直登はひどく驚いていたが、何かを言うわけでもなく、静かに紙を出して座った。



「そういえば、可鈴は進路希望何にしたの?」


席に着くと、凪沙が話しかけてくる。


「私はね──」


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