本当の君を好きになる

***


お互いの家の前に着き、扉に手をかける。



「まあ、また連絡するわ。」



「あ、う、うん!私も連絡するね!」




直登は、そのまま扉を開けて中に入ろうとする。


と、その途中で止まり、こちらを見る。




「あ、そうだ。25日空けとけよ。」



「へっ!?あっ、は、はいっ!!」


ガチャリ。


扉が閉まる音が響く。


私は、顔を真っ赤にしてしばらくの間、動くことが出来なかった。

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