本当の君を好きになる






「──湊くん!!」






名前を呼ばれ、足を止める。






「私は、どんな事があっても湊くんの味方だから!!それだけは、絶対に覚えておいて!!」





瀬戸さんの声を聞きながら、俺は振り返らずに片手を挙げた。


そして、歩きながら包みを開ける。


中からは、サンタの服を着たトナカイの可愛らしいキーホルダーが出てきた。




「ハハッ。瀬戸さんらしいや。」





そう言って、袖で涙を拭った。





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